愛媛県の魅力

みんなが笑顔になれるように。

松山自動車道西予宇和ICから車で20分。山あいの野村町に入ると、野村ダムから立ち上る霧で町が包まれていた。しっとりとした澄んだ空気が心地いい。野村ダム周辺は、豊かな森と四季折々の花で彩られ、地域住民の触れ合いの場となっている。
西予市野城総合福祉協会の兵頭施設長と福田主任が出迎えてくれた。「霧が深くなったのはダムができてからです。野村町は『ミルクとシルクのまち』と呼ばれ、畜産と養蚕が盛んな町です。伊勢神宮で20年に1度行われる式年遷宮(しきねんせんぐう)の御用生糸は野村産なんですよ」
西予市野城総合福祉協会は、障がい者や児童福祉から高齢者福祉まで、総合的に地域の福祉事業を担っている。「私たちは、永続的に地域福祉を支え続けなければなりません。そのためには、経営基盤を整えるとともに、職員が満足して笑顔で働き続けられること、それによってご利用者さんの笑顔を引き出せることが大切です。ミッションは、地域の共有財産となる福祉事業体です」と話す兵頭さん。

 

宇和島鯛めしを世界へ

肥沃な土地と温暖な気候に恵まれた愛媛県は、海と山の幸の宝庫だ。穏やかな風土とその伝統や歴史・文化に培われ、愛すべき郷土料理が各地にある。中でも宇和島の郷土料理は格別だ。なぜなら、太平洋から黒潮の分流が流れ込む近海は、全国でも有数の漁場なのだ。豊富な海の幸をふんだんに用い、宇和島藩伊達家の雅な文化に育まれたこの地域の郷土料理は、豪快ながらも美しく繊細だ。
「株式会社かどや」は、昭和30年に宇和島市の駅前通り出した「小さな駅前食堂」が始まりで、以来「宇和島鯛めし」や「ふくめん」など、宇和島の郷土料理を大切に守り続けている。その飾らない郷土の味は、地元では「かどや」を知らない人はいないといわれるほどだ。現在は、宇和島や松山さらには東京に、グループ12店舗を展開する外食チェーンへ成長している。
取材では松山市にある「かどや」の店舗に伺った。水槽に大きな真鯛が泳ぐ店内には、ふるさとの名物料理の看板が並ぶ。

えひめの木を世界へ。

愛媛の山々には、清らかな水とさんさんと降り注ぐ太陽が、豊かな森を育んでいる。森は多くの命を生み出し、私たちの暮らしを支えている。愛媛で育ったヒノキやスギは、それはたくましく凛として美しい。これらは、愛媛ブランド材「媛ヒノキ」「媛スギ」として国内外で注目されている。そんな日本を代表する愛媛産ヒノキとスギを扱い、産地における共同販売を目的として設立されたのが、大洲市にある八幡浜官材協同組合だ。
松山自動車道内子五十崎ICから車で15分、里山の中に製材所がある。車から降りると、木の香りと心地よい空気に包まれた。思わず深く深呼吸すると身体が浄化されていくようで、木々には不思議な癒やしがあると再確認する。
あいにくの雨の中、丁寧に工場を案内してくれたのは、経理の松代さん。「あまり知られていませんが、愛媛県は日本一のヒノキの産地なんです。この工場は、国産ヒノキの製材では日本一の工場ですよ」広い敷地には、集積されたヒノキやスギの原木がうずたかく積まれている。サイズに応じてカットされ、乾燥・磨きの工程を経て規格寸法の角材に仕上げられるそうだ。製品化されたヒノキやスギの角材は、きめ細やかな肌目と光沢が美しいと評判だ。

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